開催日 | 令和6年9月14日(土)~11月4日(月・休) |
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開催時間 | 鶴ヶ城天守閣開場 8:30~17:00 ※入城締め切りは 16:30 |
開催場所 | 鶴ヶ城天守閣博物館 |
料金 | 入場料:大人410円 子供150円 (茶室麟閣共通券:大人520円) |
織田信長の娘婿であり豊臣秀吉におそれられた戦国武将「蒲生氏郷」は1590年(天正18年)に会津領主となり、会津で初めて本格的な城をつくり、城下町を整備すると共に、現代にも受け継がれる会津の産業と文化の礎を築きました。
氏郷は優れた領主としてだけではなく、文化人としても類稀なる才能も持っていました。
本企画展では氏郷ゆかりの文化財を展示し、文化人として多才な氏郷の顔を紹介します
|蒲生氏郷の生い立ち
蒲生 氏郷 (1556ー1595年)
1556年 | 0歳 | 近江国六角氏の家臣日野城主・蒲生賢秀(かたひで)の嫡男(鶴千代)として生まれる |
1568年 | 13歳 | 織田信長の人質として岐阜城に送られる |
1569年 | 14歳 | 織田信長自らが烏帽子親となり元服(名:忠三郎賦秀) |
父賢秀と共に伊勢国大河内城の北畠氏討伐で初陣 | ||
1570年 | 15歳 | 織田信長の次女と結婚し、近江日野城へ帰城 |
姉川の戦いで織田信長・徳川家康連合軍に父賢秀と共に柴田勝家の与力として従軍 | ||
1571年 | 16歳 | 長島一向一揆を鎮圧 |
1582年 | 27歳 | 本能寺の変(信長自害)、父賢秀は直ちに安土城の信長の妻子を日野城に移す |
父賢秀より蒲生家の家督を相続する | ||
日野城下の楽市を奨励し商業を保護 | ||
1583年 | 28歳 | 賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉軍の勝利に貢献 |
1584年 | 29歳 | 伊勢国嶺城と加賀井城攻めに勝利し伊勢松ヶ島城12万石に転封。松坂城の築城を開始 |
1585年 | 30歳 | 名前である「賦秀」を「氏郷」に改名 |
キリスト教に入信し洗礼名を「レオ」とする | ||
1586年 | 31歳 | 従四位下侍従 |
1587年 | 32歳 | 九州征伐にて岩石城を攻略し、羽柴姓を許される |
1588年 | 33歳 | 正四位下左近衛少将になり、完成した松坂城に入城 城下町を「松坂」と改める |
1590年 | 35歳 | 豊臣秀吉の小田原出兵に従軍 |
小田原攻めの功績と東北の警備の要として会津黒川城42万石へ転封。 | ||
1591年 | 36歳 | 従三位・参議を叙任 |
1592年 | 37歳 | 若松に新しい城と城下町の建設を開始 |
文禄の役において名護屋城へ参陣 | ||
1594年 | 39歳 | 大崎葛西一揆や九戸政実の乱鎮圧、陸奥・出羽7郡18万5000石を加増され会津92万石の大大名となる |
1595年 | 40歳 | 伏見(京都)の蒲生屋敷にて病死 |
|氏郷と名だたる戦国武将の関係
近江国六角氏の家臣日野城主・蒲生賢秀の嫡男・幼名/鶴千代として生まれた氏郷は、1568年の織田信長との戦で敗れ、織田信長に降った父・蒲生賢秀の人質として岐阜城に赴きます。
信長は氏郷の才能を見抜き、後に氏郷が元服する際の烏帽子親を信長自身が務め、次女の婿にするほど気に入られていました。婚姻後、故郷である近江の日野城へと帰城すると、織田・徳川連合軍の柴田勝家の与力として父と共に従軍します。
明智光秀の謀反「本能寺の変」により織田信長が自害すると、いち早く織田信長の妻子を日野城にかくまいます。明智光秀と羽柴秀吉の山崎の戦いでは羽柴軍につき、明智光秀を討つと羽柴秀吉に臣従します。その後も羽柴秀吉が徳川家康と対峙した小牧・長久手の戦いでも武功を挙げ、氏郷は秀吉の全国統一に向け、次々と多くの武功を挙げていき注目される戦国武将に上りつめます。
|文化人「蒲生氏郷」の才能
蒲生氏郷は戦国において武将として有能さ、強さ、激しさを持つ武将でしたが、一方で高い教養を身につけた優れた文化人でもありました。
特に茶の湯では千利休の影響を強く受け、千利休に茶の湯を習った弟子たちの中でも特にすぐれた「利休七哲」に氏郷が挙げられています。1591年に千利休は秀吉に切腹を命じられ、氏郷は千利休の子である少庵を会津にかくまい、千利休の茶の湯の文化を継承したと言われています。
さらに和歌にも優れていました。
氏郷の辞世の「限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかの春の山風」この句の意味は「花なんて風が吹かなくてもやがて散ってしまうのに、どうして春に吹く山風は気短かに花を散らしてしまうのだろうか。」自らを花にたとえ、若くして死の床にいる身の無念を詠んでいます。
蒲生氏郷が愛用した茶器や直筆の和歌を企画展で紹介
少庵ゆかりの茶室麟閣が鶴ヶ城本丸内に復元されています
◼️開園時間:8:30~17:00(入場締切り16:30) ※お抹茶のご注文は16:00まで
◼️入場料:大人210円 小中学生無料 天守閣との共通券 大人520円
少庵を偲びながらお抹茶をお召し上がりください。
お抹茶一席600円(お菓子付き)
お茶席薯藷饅頭(じょうよまんじゅう)
茶室麟閣で茶席菓子として供されている薯蕷饅頭は、膨張剤や添加物など一切使用せず、たんねんに、すりおろした「つくねいも」と米粉の皮でつくられております。さらに、小豆の皮を取り除き炊きあげた皮むき餡を包んで仕上げております。
薯蕷饅頭のおみやげ用の販売もいたしております。箱入りは、真空パックとなっておりますので、約2週間風味を損なうことなくおいしくいただくことができます。
お土産用薯藷饅頭 … 6個入り 850円(税込)
氏郷が築いた会津の伝統産業と自由市「會津十楽」
1590年(天正18年)秀吉から会津を任された際に氏郷は近江から様々な職人を会津に呼び寄せました。
現在も会津に息づく伝統産業である陶磁器や漆器、ろうそく、日本酒の杜氏などの職人技術は氏郷が会津に来た時代に発展していきました。さらに、氏郷はこれらの商品を販売するシステムを構築するために自由市「十楽」を開催させ、経済基盤の構築にも力を入れました。
氏郷が開いた十楽をイメージした市「鶴ヶ城自由市 會津十楽」を開催しています。南蛮寺をイメージしたオリジナルデザインの南蛮小屋(ブース)を並べ、 会津の伝統工芸品やお土産などを販売しています。
開催日:令和6年9月14日(土)〜16日(月祝)・9月21日(土)〜23日(月休)
時 間:10:00〜16:00
場 所:鶴ヶ城本丸
お問い合わせ
一般財団法人 会津若松観光ビューロー
〒965-0873 会津若松市追手町1-1
TEL:0242-27-4005 FAX:0242-27-4012